リオ五輪サッカー日本代表のオーバーエイジ枠は誰が良い?必要なポジションと選手候補
アジア最終予選で決勝まで進み、リオオリンピックへの出場権を勝ち取ったサッカー男子日本代表。
今後、本大会での戦いに向けてよりチーム力をアップさせていく必要がありますが、その中でひとつ注目されるのが、オーバーエイジ枠です。
オリンピックの男子サッカーに出場するチームのメンバーは23歳以下の選手、という決まりがありますが、毎回3名まで、24歳以上の選手をオーバーエイジ枠としてメンバーに入れることができます。
つまり、日本代表であれば、例えばいま海外クラブでプレーする、本田(ミラン)や長友(インテル)、岡崎(レスターシティ)、武藤(マインツ)らもオーバーエイジ枠の候補になるということ。
もちろんオーバーエイジは必須ではないのですが、もし採用するとすれば、いまの五輪代表チームのどこのポジションにどの選手を加えるのが良いか、考えてみたいと思います。
過去の五輪サッカーでのオーバーエイジ枠の選手は?
まず、これまでのオリンピックでは、どういう選手がオーバーエイジとして招集されてきたのかを見ていきたいと思います。
以下、過去5大会でのオーバーエイジ枠で招集された選手です↓
●1996年アトランタ五輪
オーバーエイジ招集無し
●2000年シドニー五輪
楢崎正剛、森岡隆三、三浦淳宏
●2004年アテネ五輪
曽ヶ端準、小野伸二
●2008年北京五輪
オーバーエイジ招集無し
●2012年ロンドン五輪
徳永悠平、吉田麻也、林彰洋
過去のオーバーエイジ枠を見ると、まずゴールキーパーを呼んでいることが多いですよね。
ある意味、いちばん経験が重要なポジションではあるので、ここにオーバーエイジを使うというのは定石なのかもしれません。
あとは前回大会で吉田麻也選手が活躍したように、センターバックもチーム全体を引き締めるという意味でも重要なのかなと思います。
特に、2000年シドニー五輪は、結果的にはベスト8で終わってしまいましたが、A代表でも活躍していた、GK、CB、攻撃的MFというバランスの良い3人だったんじゃないかと思います。
リオ五輪のオーバーエイジ枠候補
そして今回のリオ五輪でのオーバーエイジの候補ですが、まず今のチームは全体的にですが、いまいち引っ張っていける、軸になれる選手がいないという印象があります。全体的におとなしい選手が多い感じというか。
ある程度誰が出ても同じレベルでできるというチーム全体の力というのはあるのかもしれませんが、もっと目立つ選手が出てきてほしいというのがありますね。
特に、フォワードは久保、浅野、南野らはかなりポテンシャルが高い選手だと思うのですが、まだいまいち軸にはなり切れていない印象です。
それも含めて、必要なポジション・タイプで考えると、
・点を獲れるFW
・中盤から崩すプレーができるMF
・守備陣をしめるCB
の3人が良いのかなと思います。
FWには、困ったときはこいつにボールを集めようと思えるようなストライカー。
MFには、パスやコンビネーションで、もっと崩すプレーができる選手。今のチームはアタッカータイプというか、サイドにもどちらかというとドリブルやシュートが得意な選手が配置されていると思うので、周りを上手く使いながら崩していけるクリエイティブな選手がいてほしい。
CBには、今のチームは失点も少なくて良いと思うのですが、例えば植田もプレーは安心できるけどちょっとおとなしい印象なので、後ろからもっと盛り上げられる選手を。
という感じです。
そこから、海外組も含めた、個人的な本当の理想は
・武藤嘉紀
・香川真司
・吉田麻也
の3人です。
A代表でも主力の3人なので当然かもしれませんが、この3人が入れば、かなりワクワクするチームになる気がしないでしょうか。
タイプ的にも、U23世代にも馴染んでいきやすい3人なんじゃないかと思います。
ただ、オリンピックが開催されるのは8月からで、ちょうど海外のリーグが開幕する時期(8月中盤~下旬)と重なってくるため、所属クラブからNGが出る可能性もあると思います。
※オーバーエイジの打診があっても、クラブ側に拒否権があるようです。
そこで、現実的にというか、国内の選手で候補を考えると、
宇佐美貴史or小林悠
青山敏弘or柴崎岳
槙野智章or森重真人
という感じでしょうか。
もちろん国内の選手でもチームの都合などいろいろあって出られない選手もいるとは思いますが。
そのほかのポジションではやっぱりゴールキーパーでガンバの東口選手らが候補にも挙がっているようですが、いまのGK櫛引はこの最終予選はかなり良いセーブを見せてチームを何度も救っていて乗っている選手だと思うので、それよりも他のポジションで使うほうが良いかなと個人的には思います。
以上、リオ五輪の男子サッカー・オーバーエイジ枠の候補についてでした。
強豪国でも、ガチでトップレベルの選手を選んでくることもあるので、日本も思い切ってA代表の主力メンバーをまずは打診してみてほしいですね。