雷が下から上に?天に昇る雷「雷樹」が発生する理由。東京でも冬に見られる?【動画】
雷というと、空にある雲から下に向かって稲妻が光って落ちてくるものですが、ごくまれに、地上から空に向かって、昇っていくように光る雷が見られることがあるようです。
めったに見られない雷のようなので、見た人はあまりいないかもしれないですが、この下から上に昇る雷は「雷樹」と呼ばれているようです。
これは異常気象というわけではなく、ある条件が揃えば見られる雷のようです。
その仕組みや見られる条件などについて紹介します。
雷が地上から空に昇る仕組みとは?
この「雷樹」が見られるのは、冬の時期の一部地域だけという、限定された状況でのみだそうです。
そもそも、冬に雷が見られること自体、基本的には日本では日本海の一部地域のみ。
冬の雷を起こす雲は、夏の入道雲に比べるとだいぶ低い位置にあり、雲の形も薄く広い形をしているのだそうです。
雷はもともと雲の中のプラスの電気とマイナスの電気によって発生するものですが、その冬の雲の場合は地面に近い位置にあるため、地面にあるマイナスの電気が、雲にあるプラスの電気と結びついて雷を発生させてしまうことがあるようです。
その場合に、地面のマイナス電気から雲のプラス電気に向かって雷が昇っていくように見えるということですね。
気候条件的に、日本海の冬の時期にしか見られない雷のようですが、唯一、東京でも見られる可能性があるといわれているのが、東京スカイツリーです。
あれだけ高さのある電波塔なので、低い雲と結びつき、スカイツリーから雷が空に昇っていくように「雷樹」が見られることがあるようです。
本来は、冬のそれも一部地域でしかなかなか見られない現象ということなので、もしスカイツリーで目撃したという人がいたら、けっこうレアな体験だと思います。
ただ、この「雷樹」は、雲と地面との距離が近い状況で発生する雷のため、その威力は夏の雷に比べるとかなり強力なようなので、注意も必要ですね。
*地面から空に向かって上る「雷樹」の様子↓